【FIFA ワールドカップ カタール2022・グループD】デンマーク0-0チュニジア(日本時間11月22日/エデュケーション・シティ・スタジアム)
人気アニメ・ブルーロックの世界ならば「エゴが足りない」と怒られていただろう。ロングカウンターに疲れてしまったのかもしれないが、決定機を作りながらも“横パス”を選んだ消極的なプレーに視聴者たちは納得がいかないようだ。
0-0で迎えた51分、自陣ペナルティエリア付近でボールをカットしたMFライドゥニがカウンターを仕掛けると、味方選手とのワンツーで相手の背後に上手く抜け出す。
ライドゥニはデンマークDFを置き去りにしており、そのままシュートに持ち込むかに思われたが、敵陣ペナルティエリアの付近で選択したのはまさかのパスだった。結局これは相手に当たってコーナーキックとなり、スタジアムはため息に包まれた。
デンマーク代表DFクリステンセンがしっかりとカバーに入っていたことから、おそらくライドゥニは自分でゴールを決めるのは難しいと判断したのだろう。しかし、ファンからすればもう少し積極的なプレーを見たかったはずだ。視聴者からは「あれを打たないとエゴイストにはなれんな」という厳しい意見が飛び交ったほか、漫画『ブルーロック』で登場したシーンとの類似性を指摘するファンもいた。
ABEMAで解説を務めた福田正博氏は、このプレーについて「チュニジアの戦い方」だとした上で、「できればシュートにいきたかった。長い距離を走ったので疲れてしまってパスを選択したのかもしれませんね」と述べていた。
結果的にこの試合でスコアが動くことはなく、ライドゥニが自ら決める選択をしていれば、試合結果は変わっていたのかもしれない。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)