W杯で積み重ねてきた10ゴール
現在ワールドカップ歴代最多得点記録を持っているのは、元ドイツ代表FWミロスラフ・クローゼだ。2002年の日韓大会でも大暴れし、2014年のブラジル大会では優勝にも貢献したクローゼは通算16ゴールを奪っている。4年に1度の祭典でこの得点数は見事と言うしかない。
通算2位は元ブラジル代表FWロナウド(15ゴール)、3位は元ドイツ代表の故ゲルト・ミュラー氏(14ゴール)と続くが、今この数字にチャレンジできる現役選手は限られている。
現役選手で最も多くのゴールを奪っているのは、ドイツ代表FWトーマス・ミュラーだ。
EUROとはあまり縁がないが、ワールドカップでは2010年大会からゴールを量産してきたミュラー。3大会で積み重ねた数字は10ゴールとなっており、今回のカタール大会でも序盤からゴールラッシュとなればクローゼの記録を狙うことも不可能ではなくなってくる。
初戦では日本代表と対戦するが、ミュラーが出てくる場合は日本も要注意だ。経験値を考えても危険極まりないアタッカーであり、一度勢いに乗せると手がつけられない。
今大会はスタメンで固定されるか分からないが、途中出場からでも違いを生み出せる。それこそ2014年大会初戦で日本が味わったコートジボワール代表FWディディエ・ドログバに近い存在感を放ってくるはずで、ベテランの役割に回ったミュラーの存在は危険だ。