かつてアルゼンチン代表として活躍したセルヒオ・アグエロ氏が、母国のワールドカップ初陣を振り返った。『ESPN』が同氏のコメントを伝えている。

 アルゼンチン代表は22日、FIFAワールドカップカタール2022・グループC第1節でサウジアラビア代表と対戦。試合は序盤にリオネル・メッシのPKでアルゼンチン代表が先手を取ったものの、その後はサウジアラビア代表のハイラインに苦しめられ、なかなか追加点を挙げられない。スコアレスで後半に折り返すと、48分にサレー・アル・シェフリ、53分にはサレム・アル・ドサリにゴールを許し、まさかの逆転負け。“優勝候補”の船出はまさかの黒星となった。

 アルゼンチン代表の一員として3大会連続でワールドカップに出場したアグエロ氏は、自身の現役時代と同じセンターフォワードの位置に入っていたラウタロ・マルティネスに言及。「今日はラウタロの日ではなかった」と話すと、その理由を下記のように語っている。

「あのようなチームが相手だと、ラウタロは2人のセンターバックの間に入らなければならない。センターバックのポジションを下げるため、時々レオはオフサイドのポジションに立っていたね。だが、そのようなチームとの対戦では、1対1で外から仕掛けることも重要になる。けれども中央を離れるわけにはいかない。ラウタロにとっては難しい時間が続いたのは間違いない」

 さらに、アグエロ氏は「サウジアラビアはライン設定が非常に上手かった。アルゼンチン代表はあれほどハイラインで出てくるチームと対戦したことはない。そのような相手には非常に正確なプレーが求められるが、簡単なものではないよ」と続けると、アルゼンチン代表のパフォーマンスは低調ではなかったと主張している。

「でも、アルゼンチンのプレーは良かった。サウジアラビアは2人のセンターバックで前線の動きを静止し、オフサイドを活用して攻撃を無効化した。(マウリシオ・)ポチェッティーノ率いるトッテナムもそういうプレーをしてきて、我々(マンチェスター・C)にとっては非常に難しかった。だから気持ちは理解できるよ」

 開幕戦を落として窮地に立たされたアルゼンチン代表は、ここから巻き返すことができるだろうか。注目の第2節メキシコ代表戦は、日本時間26日の28:00(現地時間22:00)にキックオフ予定だ。