歴史的な大金星に、大ベテランも興奮が収まらないようだ。
日本代表は11月23日、カタール・ワールドカップの初戦でドイツ代表と対戦。33分にPKから失点したものの、75分に堂安律が同点弾を奪うと、83分には浅野拓磨がネットを揺らし、見事に逆転勝利を飾った。
試合後、左SBで先発した長友佑都は喜びを爆発させていた。
「いやぁ、ちょっと今回は痺れたね。ベンチで喜ぶどころか、ちょっと倒れそうになって。血が上りすぎて、まじでクラクラしていました。そのくらい格別。(今までで)一番嬉しいです。最高のチーム」
2010年の南アフリカ大会から、14年のブラジル大会、18年のロシア大会とワールドカップを経験してきた36歳の長友にとっても、4度目の大舞台で強豪のドイツに勝利した喜びは格別だったようだ。そして「初戦の大事さは僕が一番経験してきて、分かっているから、絶対に何がなんでもこの試合に勝ちたい気持ちは誰よりも強かった」とも語った。
日本はなぜドイツに勝利できたのか。長友が挙げたひとつの要因は一体感だ。
「本当にベンチのチームメイトもみんなの心がひとつになっていた。これは、比べる必要はないかもしれないけど、ドイツのベンチの雰囲気と日本のベンチの雰囲気は全然違っていた。日本はみんな熱量が高くて、みんな一緒に戦っていた。あれはね、感動するレベル。本当にチームがひとつになること、みんなの心をひとつにつなげることが大事と僕がずっと言っていたのは、こういうことなんですね。これは伝わるんですよ」
長友がドイツと比較して「全然違っていた」と絶賛した日本のベンチの雰囲気は「感動するレベル」で、勝因のひとつとも言えるだろう。コスタリカ戦でも一体感を武器に勝利を掴み取れるか、大いに期待したい。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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