FIFAワールドカップカタール2022のグループE第1戦が23日に行われた。

 このグループはドイツvs日本が初戦。序盤からドイツが圧倒し、GK権田修一の守るゴールを強襲。すると、33分に権田がダビド・ラウムをペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを献上。これをイルカイ・ギュンドアンがきっちり決め、ドイツが待望の先制点を挙げる。その後もカイ・ハヴァーツのシュートがオフサイドでゴール取り消しになったものの、日本は攻め込まれた展開のまま、1点ビハインドで折り返す。

 後半から森保一監督は、冨安健洋を投入し3バックに変更。すると、守備が徐々に安定し始め、日本も盛り返す。ここから立て続けに三笘薫、浅野拓磨、堂安律や南野拓実といった攻撃的な選手を入れ、勝負の采配を繰り出すと、これがズバリ的中。75分、三笘のパスから南野が左足シュート。これは相手GKマヌエル・ノイアーにはじかれるが、こぼれ球を堂安が押し込み、日本が同点に追いつく。

 勢いに乗る日本は83分、板倉滉のFKを受けた浅野が巧みにトラップし、相手DFニコ・シュロッターベックの前に入ると、角度の無いところからシュートを決め、日本が逆転。このまま逃げ切った日本が、2大会連続の初戦勝利。前日サウジアラビアがアルゼンチンを撃破したのに続く、アジア勢の大番狂わせを巻き起こした。また、W杯本大会での逆転勝利も初めてとなっている。一方でドイツは、前回大会に続き初戦黒星スタートとなった。

 ドイツと並ぶ優勝候補のスペインは、コスタリカと対戦。開始早々、ダニ・オルモのゴールで口火を切ると、21分にマルコ・アセンシオ、31分にはフェラン・トーレスのPKで3点をリード。後半にも、フェラン、ガビ、カルロス・ソレール、アルバロ・モラタの得点で、終わってみれば7-0の圧勝。エアコンで風邪を引いた選手が大量に発生した影響が心配されていたものの、それは杞憂に終わった。

 なお、ガビは18歳110日という若さでW杯初ゴール。これは、歴史上3番目に若い記録となっている(ヨーロッパの選手としては最年少記録。世界では元ブラジル代表FWペレ(17歳234日)、元メキシコ代表MFマヌエル・ロサス(18歳90日)に次ぐ記録)。

 試合結果、順位表、次戦の対戦カードは以下の通り。次戦は27日に開催される。

■試合結果

ドイツ 1-2 日本
スペイン 7-0 コスタリカ

■順位表

1:スペイン(3/+7)
2:日本(3/+1)
3:ドイツ(0/-1)
4:コスタリカ(0/-7)

■次戦の対戦カード

(時間は全て日本時間)
▼27日19時
日本vsコスタリカ

▼28日4時
スペインvsドイツ

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