現地時間11月24日、カタール・ワールドカップが5日目を迎える。グループHでガーナ代表との初戦を控えたポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督が前日会見に出席した。

 ブルーノ・フェルナンデスも同席したその模様は、現地紙『A BOLA』などが報じており、指揮官は「どんな大会でも初戦に勝つことはチームにとってポジティブな空気をもたらす。常に重要だ。優勝を目ざし、栄誉を手にしてポルトガルの人々に喜びをもたらしたい」と初戦への意気込みを口にした。

 また、対戦相手のガーナについては「非常によく組織されたチームだ。スイスとの試合でも、その形が見えた。予測不可能で、戦術的に向上している」と警戒しているようだ。

 始終、冷静に質疑応答に応じていたサントス監督だが、その表情が崩れる瞬間があった。それは先日、マンチェスター・ユナイテッドとの契約解除が発表されたクリスティアーノ・ロナウドについて質問された時だ。英メディア『talkSPORT』は「その問いかけを耳にするなり、顔を覆い、天を仰ぐなどサントス監督は明らかにうんざりしている様子だった」と伝えている。
【動画】C・ロナウドに対する質問に、思わず顔を覆うサントス監督! 隣にいるB・フェルナンデスは何とも言えない表情を浮かべる
 記者が「クリスティアーノ・ロナウドの騒動はチームにとってノイズ(騒音)になるのではないか?」と質問すると、指揮官は呆れながらもこう述べた。

「ノイズになるかだと? 我々の集中力を奪うかという質問なら、そんなことはない。トレーニング中も、休憩中も、テーブルフットボールなどのゲームをしている時も、選手たちがそれについて話しているのを聞いたことはない。ロナウド本人もそうだ。

 それぞれの自室での振る舞いは知らない。だが、重要なのは選手たちの集中であり、素晴らしいメンタルであり、自分たちが何をしなければならないか、何が目的か理解することだ」

 C・ロナウドはカタール入りした後に体調を崩し、トレーニングを休む日もあったとのことだが、現在は合流している。注目のポルトガル対ガーナは、日本時間25日、1時にキックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部