【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループE】ドイツ1-2日本(日本時間11月23日/ハリファ インターナショナル スタジアム)
これぞドイツ代表DFリュディガーの真骨頂だ。スピード自慢の日本代表FW浅野拓磨が1対1のスピード勝負を仕掛けたが、結果はドイツ代表の勝利。ボールがラインを割る間際に見せた大股のステッピングには、ファンの間でも驚きと批判の声が挙がっている。しかし本人とっては平常運転。さらに今大会で得る報酬を母の母国の子どもたちに全額寄付するナイスガイでもあった。
話題のシーンは64分に起きた。途中出場の浅野が右サイドでボールを受けると、リュディガーを出し抜くためにボールを一気に10mほど蹴り出して突破を試みたが、昨季のプレミアリーグで最速のスピードを記録した最強DFを抜き去ることはできなかった。
この試合で何度も日本代表選手の前に立ちはだかったリュディガーは、ボールがラインを割る間際に余裕を感じさせるような大股ステッピングを披露し、目論見通りゴールキックを獲得してからは「見たか!」と言わんばかりのドヤ顔で自身の持ち場に戻っていった。
これを見たABEMAの視聴者は、「すごい走り」「あれに追いつくのか」「足のストロークが長い」「なんつう走り」「余裕かよ」「勝てるわけない」とリュディガーの身体能力の高さに脱帽。しかしこのシーンはSNSなどでも多くの話題を呼び、「舐めプ」(舐めたプレー)「煽りすぎ」「侮辱している」など、批判的な声も数多く投稿されていた。
一部のファンは“煽り行為”と受け取ったそうだが、これはチェルシー時代や現所属のレアル・マドリードでもやっていることであり、自身もドイツメディアを通して「そのほうが速いと思ってやっている」と語ったこともあるように、彼の平常運転のようだ。
この試合で初めてリュディガーを見た人は「性格が悪い」と思ったかもしれないが、今大会に出場することで得る報酬を”全額”母親の母国で、西アフリカにあるシエラレオネ共和国の子どもたちに寄付するなどナイスガイな一面もあることを知っていただきたい。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)