11月24日、日本ツアーのために来日しているセリエA・ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が記者会見に出席。名古屋グランパス、そして横浜F・マリノスとの親善試合に臨む心境を明かした。欧州スポーツチャンネル『EUROSPORT』やポルトガル紙『O Jogo』など複数のメディアが報じている。

 会見では前日に行なわれたドイツ対日本についても質問が飛んだようだ。モウリーニョはちょっと肩をすくめ、「僕は試合を観ていないが、日本におめでとうと言いたい」と述べたという。

「実は、ベッドに入って、テレビはついていたけれど寝てしまったんだ! 日本の皆さんには素晴らしい結果だと称賛したいが、私にとって、“ものすごく驚いた”結果ではない。欧州でプレーしている良い選手もいるし、経験を積みながら成長している良いチームだ。ハイレベルなゲームも目にしたことがある」
 
 日本代表を称えた後は、欧州サッカーとアジア、日本のスタンスの違いについても言及した。

「メンタル面で、ヨーロッパのサッカーとアジアには大きな違いがある。ヨーロッパでは、個性が重視される。日本、アジアはそうではない。私は日本人選手を直接指導したことはないが、アジアの最高の選手たちを指導することができたのは幸運だった。彼らはスペシャルな正しいメンタリティを備えている。自分のことよりも、何よりもチームを、仲間への献身を優先する。だからこそ、昨日の勝利に大きな驚きはないんだ」

 そして、日本での試合については「できる限り恩返しをしたい」と述べている。

「素晴らしいもてなしをしてくれる素晴らしい人々に、何かお返しをしたい。グランパスは組織立っていて、横浜はチャンピオンだ。難しい2試合を想定している。私たちは時差ぼけもあるし、怪我などで何人か選手を欠いているので、チームの状態を見ながら見極めたい」

 ローマは25日に名古屋、28日に横浜と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】カタールW杯のスタンドを華麗に彩る“美しきサポーターたち”を厳選!