ポルトガルはガーナに3-2で勝利 C・ロナウドは歴史的ゴールを記録

 ポルトガル代表は現地時間11月24日、カタール・ワールドカップ(W杯)の初戦でガーナ代表と対戦し、3-2で勝利を収めた。熾烈な打ち合いを制したが、試合終了直前での最大の危機に、FWクリスティアーノ・ロナウドの茫然自失なリアクションに海外メディアが注目している。

 ポルトガルは今大会屈指のタレント軍団として、優勝候補の一角に数えられている一方、大会期間中にエースであるロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドの退団が正式決定して無所属の身で試合に臨む事態となった。前半は互いに睨み合うクローズドな展開となりスコアレスで折り返すことに。

 しかし、後半に入ると試合が大きく動く。後半20分、ロナウドがペナルティーエリア内で相手GKに倒されPKを獲得し、これをロナウド自身が決め切って5大会連続得点というW杯史上初の快挙を達成した。同28分にガーナに同点弾を許すも、直後の同33分にFWジョアン・フェリックス、同35分にFWラファエル・レオンと立て続けにネットを揺らし、3-1と突き放す。

 勝利を確信したポルトガルは、後半43分にロナウドを下げたが、直後の同44分に再びガーナに得点を許し、エースが退いた状況で1点差に迫られる緊迫感のある展開に。時間を稼ぎながら試合終了のホイッスルを待つポルトガルだが、後半アディショナルタイム9分のうち、残り1分と迫ったタイミングで、この日最大のピンチを迎えることになる。

 相手の攻撃を凌ぎ、GKジオゴ・コスタがキャッチしたボールをピッチに置いた瞬間、背後で息を潜めていたガーナの選手が死角からボール奪取を試み、無人のゴールに迫られる絶体絶命の危機となったが、間一髪のところで失点を免れた。試合は、そのまま3-2でポルトガルが逃げ切りに成功した。

 そんな中、海外メディアは、ラスト1分で直面した大ピンチの際、ベンチから見守っていたロナウドの反応に注目している。米放送局「ESPN」は「ガーナの決定機で見せたロナウドのリアクション」と文章を添え、目を見開き、顎が外れんばかりに口を開いて頭に手を置くロナウドの写真を投稿している。

 また、英紙「ザ・サン」は、「彼は心臓が止まりかけた。最後の1分でGKが大失態しかけた際のロナウドの茫然自失なリアクション」と見出しを打って紹介している。ロナウドにとっては最後のW杯となる可能性が高い中、悲願の優勝を目指すことになるが、その大事な初戦で勝ち点を落としかけた瞬間に、寿命を縮める思いをした様子だった。(FOOTBALL ZONE編集部)