森保一監督率いる日本代表は23日、FIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦でドイツ代表相手に勝利。グループリーグ突破が現実味を帯びる中、スペイン2部レガネスのイマノール・イディアケス監督がMF柴崎岳のチーム離脱期間がさらに伸びる可能性を心配しているようだ。25日、スペイン紙『アス』が伝えている。
柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)やMF守田英正(スポルティングCP)らの台頭によりベンチ要員に降格したものの、経験豊富な中堅選手として森保一監督から信頼されている。
また今月17日の強化試合・カナダ戦では、前半8分にディフェンスラインの背後を突くスルーパスからMF相馬勇紀(名古屋グランパス)の先制点をアシスト。ドイツ戦でプレーしなかっただけに、27日のコスタリカ戦では同選手の先発出場が予想されている。
一方、柴崎岳は所属先のレガネスで主力選手として活躍。スペイン2部リーグでは代表戦開催期間中に中断期間が設けられていないため、柴崎岳の日本代表招集による戦力ダウンが懸案事項となっている。
そんな中、イディアケス監督が25日に記者会見を実施。記者から「カタールW杯を見ているか」と問われると「できるだけ見ているが、これまでと違って冬開催だから思うようにはチェックできていない。シーズンオフだと全試合見ることができるのだが、今はレガネスの公式戦の準備をしながら、可能な範囲で見ている」と回答している。
そして話題が柴崎岳に及ぶと「柴崎岳のカタールW杯日本代表メンバー選出は嬉しい。ただ一方で日本代表が勝ち進んで(レガネスの)彼を失う時間が増えるかもしれない。嬉しいとは逆の気持ちもあるんだ」と笑みを浮かべながら懸念材料に言及。
それでも「柴崎岳にはベストを尽くしてほしい。レガネスにとって、ワールドカップ参加選手がいることはとても良いニュースなんだ」と語るなど、大舞台における同選手の活躍を願っている。
日本代表のボランチでは、MF守田英正(スポルティングCP)がコンディション不良によりドイツ戦を欠場。ドイツ戦ではMF遠藤航(VfBシュツットガルト)と田中碧が先発出場したほか、後半途中にMF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)がトップ下からボランチへポジション変更していた。