日本代表DF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)が25日、メディア対応を行った。

 板倉は23日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節のドイツ代表戦にフル出場。守備では鋭い読みや体を張った寄せなどでドイツ代表の攻撃陣を相手に奮闘し、攻撃では正確なフィードで浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)の決勝ゴールをアシストした。板倉は浅野のゴールシーンについて「蹴ったときにちょっと遅れたかなって思ったんですけど。でも受け手のことは考えてやっています」と振り返りつつも、「まさか自分もあそこからシュートまで持っていくとは思わなかったので、あれは拓磨くんがすごいなって思います」と浅野を称賛した。

 前半はドイツ代表に押し込まれる時間帯が続いており、板倉自身も「前半は攻撃面では全然手応えがなかったです」と話す。それでも「後半、オープンな展開になってきた時に良い場所につけたいなと思ってやってました」と、前半から意識し続けた結果のアシストであったことを明かしている。

 守備面でも板倉は際立っていた。ドイツ代表戦で記録したインターセプト本数はチームトップの数字だ。それでも、板倉は「まだまだできるなっていう部分はすごく多くて」と話しており、決して満足していない。「センターバックってキーパーの前の一番最後のラインで、一か八かの勝負を毎回できるわけじゃない」とインターセプトにチャレンジする上でのリスクに触れた上で「ただ、そこでインターセプトすることによって攻撃時のチャンスにもなり得る。バランスというか。行く時と行かない時の判断が大事かなと思います」と改善点を口にした。

 チームは決勝トーナメント行きの鍵を握る次節のコスタリカ代表戦に向けて準備を進めている。映像を確認したという板倉は、コスタリカ代表の印象を「やっぱり個人個人のレベルってのは相当高いものがある」と語る。「守備陣としては、1対1のところでも負けないことがすごく大事になってくる。逆に攻撃面には、もっと自分たちがボールを保持する時間をドイツ戦よりも増やしていけたらなと思います」と展望を口にした。

 また、負傷明けの板倉はドイツ代表との一戦で久々のフル出場を果たした。状態も心配されるが、「全然大丈夫です。むしろ日に日に良くなってくる」と断言。「休養が明けて初めての90分でしたけど、この90分をやったことでさらにコンディションが上がる。次はもっとコンディションが上がったところで臨めるかな」と話している。

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