大金星、節度あるお祭り騒ぎ、ゴミ拾い、美ロッカーにスペインメディア注目

 11月20日に開幕したカタール・ワールドカップ(W杯)は、全グループリーグの第1節が終了し、すでに第2節に突入している。ドイツ代表に2-1と逆転勝利を収めた日本代表、そしてチームを応援する日本人ファンについて、スペインメディア「Ultima Hora」は「日本人ファンと日本代表の礼節に全世界から喝采」と報じた。

 23日の第1節でドイツと激突した日本は、先制される苦しい展開となるも、後半にMF堂安律(フライブルク)とFW浅野拓磨(ボーフム)がゴールを決めて2-1と勝利。日本の大金星にサポーターだけでなく、海外メディアも沸いた。

 そんな一戦を受けて、スペインメディア「Ultima Hora」は「日本人ファンと日本代表の礼節に全世界から喝采」と特集を組んだ。「試合前、試合中、試合後の彼らの祝い方や振る舞いは、しばしば忘れられているような礼儀正しさや敬意を表し、SNS上で称賛を浴びている」と記した。

 記事ではドイツ撃破後、渋谷スクランブル交差点で喜びを爆発させるファンの様子を紹介。お祭り騒ぎとなりながらも赤信号は守る様子に、「話題になったのは、東京・渋谷の交差点で、サムライブルーのファンたちが路上に出て、祝いながらも赤信号を守って交通を継続させた様子だ」と伝えている。

 試合後に日本人サポーターがゴミ拾いする姿はもはやお馴染みとなっており、「多くの日本人ファンが、試合後にスタンドがきれいになるまでゴミを拾い続けた」と称賛。また代表チームのロッカーにも関心が集まった。

「ドイツに勝利した日本のロッカールームを覗いてみると、衛生面や清潔さだけでなく、スタジアム関係者に残したプレゼントがあることが分かる。部屋は完璧に整頓され、清潔な状態で、平和の象徴である折り鶴と、紙に書かれた『ありがとう』のメッセージが置かれていた」

 大金星、節度あるお祭り騒ぎ、ゴミ拾い、美ロッカーなどが次々と取り上げられており、日本代表と日本人サポーターへの注目度が高まっている。(FOOTBALL ZONE編集部)