前半はドイツに支配された。後半はシステムを変えた日本が流れをつかみ、逆転勝利を引き寄せた。森保一監督の采配には多くの惨事が寄せられている。

 ただ、後半も、逆転劇の前に追加点を奪われるピンチがあったのは確かだ。もしもドイツが2点目を挙げていたら、日本が歴史的な勝利を収められていたかは分からない。

 サムライブルーに逆転負けを喫したことで、ドイツは大きな批判を浴びせられている。だが、元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは、そんな見解に納得していないようだ。

 自身のインスタグラムの動画で、カッサーノは「みんなドイツの惨敗、センセーショナルな敗戦だと言うが、75分間はドイツが5-0で勝ってもおかしくなかった。彼らは90分まで素晴らしい試合をした」と話している。

「日本は(マヌエル・)ノイアーまでたどり着いたのが2回で2ゴールだ。日本の監督が2つの交代でとてもうまくやったのさ。FWを下げてDFを入れて試合を変え、5バックにした。戦術面で試合を見事に読み当て、ほんの少し、よりバランスをとれるようになった」

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 カッサーノは「(ジャマル・)ムシアラがいるドイツの試合を見れば、控えめに言って彼は素晴らしい。本当にファンタスティックな選手だ」と続けた。

「最初から最後まで試合を支配した。4、5分間で日本が試合を変えたのさ。日本の功績だ。だが、ドイツの落ち度ではない。それに、誰もドイツのことを言わなくても、いつも最後に彼らと再び会うことになる。まあ見ていなよ」

 グループEは11月27日に第2節を迎える。日本はコスタリカ、ドイツはスペインと対戦だ。結果次第では、最終節を待たずして決勝トーナメント進出の行方が決まる可能性もある。カッサーノの予想は当たるのか、崖っぷちでスペイン戦に臨むドイツにも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部