負ければグループ敗退の危機、アルゼンチンがエースの一撃などで初白星

　11月26日のカタール・ワールドカップ（W杯）グループリーグ第2節でアルゼンチン代表とメキシコ代表が対戦。後半19分にアルゼンチンのエースFWリオネル・メッシが低弾道のスーパーミドルシュートを叩き込み、2-0と勝利して今大会初白星を挙げた。ベンチで涙を流す名手パブロ・アイマール氏の姿が目撃され、反響を呼んでいる。

　初戦でサウジアラビアに敗れ、負ければ敗退という危機のなかで迎えたメキシコ戦。スコアが動いたのは後半19分だった。ペナルティーエリアの外、ゴール正面でボールを受けたメッシは、間髪入れずに左足を一閃。ボールはゴール右下隅に決まり、アルゼンチンが待望の先制点を挙げた。

　その直後、ベンチで過呼吸のようなアクションを見せ、感情を露わにして涙を浮かべた男がいる。かつて天才プレーメーカーとして活躍し、現在は代表チームでコーチを務めるアイマール氏だ。身体を大きく動かし、顔を両手で覆い、あふれる感情に身を任せた。

　そんな姿に海外メディアも注目。海外メディア「90min」スペイン語の公式ツイッターは「なんて瞬間だ！　アイマールが泣いている」と記し、英紙「デイリ・メール」は「そのゴールは、アイマールにとってすべてを意味した」と伝えた。

　また米テレビ番組「Men in Blazers」の公式ツイッターは「メッシのゴール後、コーチのアイマールが涙ぐむ姿ほど、このアルゼンチンチームにかかるプレッシャーを示す光景はないだろう」と説明を加えていた。（FOOTBALL ZONE編集部）