現地時間11月27日にカタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(F組)第2戦が行なわれ、初戦でカナダに勝利したベルギーと、クロアチアとスコアレスドローに終わったモロッコが対戦した。

 開始早々にベルギーがいきなりチャンスを迎える。5分、トルガン・アザールのスルーパスにバチュアイが反応。決定機を迎えたが、GKボノに阻まれた。

 モロッコも負けていない。21分に敵陣中央でボールを受けたジイェフが、強烈なミドルシュートを放ったが枠の上に外れた。

 35分には右サイドを抜け出したハキミが右足で狙ったが、これも枠を捉えられず。アディショナルタイムには、敵陣右サイドからジイェフがFKで直接狙う。放たれたボールはネットを揺らしたが、VAR介入の末、オフサイドが認められて得点ならず。前半をスコアレスで終える。
 
 迎えた後半、ベルギーは52分にエデン・アザールがエリア内に侵入し、強烈なシュートを放ったが、GKボノの好セーブに防がれた。

 モロッコも反撃に出る。57分、左サイドから上がってきたブファルが、コントロールショットで狙う。だが惜しくもゴール右に外れた。

 そして、均衡が崩れたのは73分だ。モロッコは、エリア手前左でFKを得ると、このチャンスをサビリが直接決めて、待望の先制点を奪う。

 さらにアディショナルタイムにも、ジイェフの折り返しをアブカルが押し込んで追加点を決めた。

 ベルギーは、ルカクやトロサールを投入し、反撃を試みたがネットは揺らせず。試合はこのまま2-0で終了し、モロッコがW杯24年ぶりとなる勝利を飾った。優勝候補を下す“ジャイアントキリング”を果たした。

 勝てば決勝トーナメント進出が決まるベルギーだったが、グループステージ突破は決められなかった。

 グループステージ最終戦では、ベルギーはクロアチア、モロッコはカナダと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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