FIFAワールドカップカタール・グループE第2節のスペイン代表対ドイツ代表は、1-1の引き分けに終わった。ドイツ『dpa』などは、この一戦の観客席で見られた光景が抗議だと伝えている。

 スペイン代表対ドイツ代表の試合では、元ドイツ代表MFメスト・エジルの絵や写真を持つ観客が多く出現した。中には口元に手を当てるジェスチャーをする人もみられている。

 このジェスチャーは、ドイツ代表がサッカー日本代表戦の前に見せたもの。ドイツを含むヨーロッパ7カ国は多様性を示すキャプテンマーク今大会で使用する予定だったが、FIFAは政治的なメッセージにあたると警告し、着用を断念。その結果、無言で抗議を示すことになった。

 このドイツ代表のアクションに対する反発として、カタールのスタンドに奇妙な光景が生まれたようだ。

 トルコ系ドイツ人のエジルは、2018年ワールドカップの大会前にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領ととった写真をSNSに掲載したことで、厳しい非難を浴びた。

 カタールの観客はその過去を持ち出す形で、ドイツ代表に抗議をした形となっている。

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