FIFAワールドカップカタール2022・グループE第2節が27日に行われ、日本代表はコスタリカ代表と対戦。0-0で迎えた81分にケイセル・フレールに決勝点を奪われ、0-1で敗れた。データサイト『OPTA』がこの試合のスタッツを紹介している。

 初戦でドイツ代表に2-1で逆転勝利を収め、番狂わせを起こした日本代表と、スペイン代表相手にシュートを1本も打つことができず、0-7と大敗したコスタリカ代表の一戦。『OPTA』は「これほど対照的な状態で迎えたチーム同士のW杯の試合は滅多にない」と戦前は予想していた。

 しかし、前半は「事実上何もなかった」と評し、今大会では初めて両チームが枠内シュートゼロで前半を終える試合となり、ゴール期待値も全体でわずか「0.05」と「完全に試合の質を欠いていた」とつづった。

 後半に入って長友佑都に代えて伊藤洋輝、上田綺世に代えてドイツ戦で決勝点を挙げた浅野拓磨を投入し、攻勢に出た日本代表を『OPTA』は「予想通り、目を覚ました」と目に見える変化があったと評価。後半開始から10分以内で7本のシュートを放ったと伝えた。

 それでも、「シュートの本数は増えてもチャンスの質は変わらなかった」ことも強調。日本代表はこの試合13本のシュートを放ったが、ゴール期待値はわずか「0.85」しかなかったという。

 一方、アディショナルタイムを含め、今大会184分以上枠内シュートを放つことができていなかったコスタリカ代表は一瞬の隙をつき決勝点を記録。1試合で7失点を喫し敗れた次の試合で勝利を収めたのは1958年大会のパラグアイ代表(フランス代表に3-7で敗れた後に、スコットランド代表に3-2で勝利)以来、64年ぶりのこととなった。

 今大会200分以上プレーしながら、コスタリカ代表は枠内シュート1本しか記録していないが、1ゴールを挙げ、貴重な勝ち点「3」を獲得。なお、対戦相手のペナルティエリア内でのタッチ数はわずか2回にとどまり、W杯の試合で勝利したチームとしては最低の記録だったことも紹介した。

 スペイン代表とドイツ代表の一戦が1-1のドローに終わったことで、この結果、日本代表が決勝トーナメントに駒を進めるには、最終節のスペイン代表戦で引き分け以上の結果が必要不可欠となった。全チームに突破の可能性が残されているグループEの最終節は12月1日の日本時間28:00(現地時間22:00)にキックオフ予定となっている。