コスタリカ戦から一夜明け、「いい準備をしたい」と意欲
日本代表は11月27日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2戦のコスタリカ代表戦に0-1で敗れた。初戦でドイツ代表を2-1で破ったものの、自力でグループリーグを突破するためには、現地時間12月1日のスペイン代表戦に勝利するしかなくなった。
まさにMF南野拓実(ASモナコ)が、交代でピッチに入ろうとした時だった。日本は自陣でボールを失うと、コスタリカのこの試合唯一の枠内シュートで先制点を許した。被弾直後には、南野がタッチライン際で悔しがる映像が大型ビジョンにも映された。
この試合の重要性は分かっていたからこそ、簡単に気持ちの整理もつかなかった。試合後のミックスゾーンで南野は取材に応じず。一夜明け、練習後のミックスゾーンでは「非常に悔しかった。昨日の試合は、自分たちでもすごくドイツ戦とは違った意味で重要な一戦で、それに敗戦したことで、すごく難しい気持ちだった」と、その理由について言及した。
12月1日のスペイン戦の結果によって、日本が先に進めるかどうかが決まる。「次が最後の試合になるかもしれない」と言う南野は、「でも、自力でグループを突破できる状況にあるのは、幸せなことだと思う。これまで通り、しっかりいい準備をしていきたい」と、語った。
日本がコスタリカに敗れた数時間後、スペインはドイツ代表と引き分けた。その試合を見たという南野は「下手にボールを追いかけても、すぐに剥がされるなっていう印象。なので、戦う時には、まずは守備のところをしっかりチームとして統一するのが一番重要かなと思う」と言い、「こういうW杯の緊張感のあるなかですけど、日本もスペインほどの実力あるチームと戦うとなると、大量失点してしまう怖さがある。そうならないように、まずは前半をゼロで終えることが非常に重要になると思う」と、過去2戦と同様に守備が重要だと強調した。
ドイツ戦では、MF堂安律(フライブルク)のゴールにつながるシュートを放った10番は、スペイン戦に向けて「勝つために全力でプレーするだけ」と、短く意気込みを語った。この試合を最後の試合にしないためにも、南野には再び得点に絡む活躍が期待される。(FOOTBALL ZONE編集部)