W杯が終われば移籍報道も騒がしくなる

FIFAワールドカップ・カタール大会が終了すればすぐに冬の移籍市場が開く。シーズン後半戦に向けて動きたいチームは多く、W杯で輝いたスターが中心となるか。

日本代表で関連する選手でいえば、フランクフルトの鎌田大地だ。鎌田とクラブとの契約は2023年の6月末までとなっており、今季限りで契約が切れる。フランクフルト側が新契約を用意しているといった報道は見受けられるが、まだ合意には至っていない様子。かなりの好条件とされており、W杯後に何か進展があるだろう。

伊『il Romanista』によると、セリエAのローマが鎌田の獲得に関心を寄せているようだ。プレミアリーグのクラブも鎌田に興味を持っており、契約延長が破談になれば争奪戦は間違いない。

ローマは鎌田以外にも今後の補強を考えており、それがサッスオーロのダヴィデ・フラッテージだ。ローマの下部組織育ちで、ポジションは中盤。鎌田も中盤であり、ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は中盤へのテコ入れが必要だと考えているのだろう。

同メディアはローマがヘンリク・ムヒタリアンの抜けた穴を埋められていないと指摘。そのために獲得したジョルジニオ・ワイナルドゥムは長期離脱しており、鎌田は代役になれる資質がある。鎌田はシャドーの位置で違いを見せたかと思えば、一つポジションを下げたボランチでも輝くことができ、使い勝手がいい。さらに移籍金ゼロで獲得できればこれ以上のことはない。

名将モウリーニョも関心を寄せる鎌田は、ワールドクラスの評価を得ていると言っていいだろう。コスタリカ戦では思うような働きは見せられなかったが、敵陣で時間を作る能力の高さはピカイチであり、スペイン戦でカギを握るのはこの男に違いない。鎌田大地が輝いた時、スペイン戦の勝利も見えてくるはずだ。