サッカー日本代表は29日、カタールワールドカップのグループステージ第3戦・スペイン代表戦に向けて非公開で練習を行なった。

 報道陣には冒頭15分間が公開され、その時点で24選手が全体練習に参加していた。右太もも裏の違和感で別調整を続けていたDF冨安健洋が合流し、他の選手たちとともにランニングなどをこなしていた。選手たちの表情は明るく、コスタリカ代表に敗れたショックをしっかりと払拭できているようだった。

 なお、左太もも裏の違和感を訴えているDF酒井宏樹と、27日のコスタリカ代表戦で右ひざを痛めたMF遠藤航は、この日も別メニューとなった。後者はジムでトレーニングしている姿が確認されている。

 グラウンドにはスペイン代表のフォーメーションを意識したと思われる並びで人型の障害物が設置されており、非公開に切り替わってからは戦術の確認などが行われたと見られる。

 練習に先立ってオンラインで取材に応じたMF堂安律は「試合までの準備期間はまだ2日あるので、そこでコミュニケーションを取って、『俺たちならやれる』というのを確認しながらメンタル的なところでも勇気を与えられるように振る舞いたい」と意気込みを語った。

 自力でグループステージ突破を決めるには、スペイン代表を破り、劇的な逆転勝利を収めたドイツ代表戦のような番狂わせを起こす必要がある。主力級に複数の負傷者を抱える日本代表は、限られた準備期間で“無敵艦隊”を打倒するための確信をつかむことができるだろうか。

(取材・文:舩木渉)

英国人が見たサッカー日本代表対コスタリカ戦「無理。もう終わってる」「吉田麻也も伊藤洋輝も…」
【図表】日本代表、決勝トーナメント進出の条件は? 最終戦のパターンを整理【カタールW杯】