ガクポに続き、デ・ヨングが追加点を挙げてオランダがカタールに2-0勝利

 オランダ代表は現地時間11月29日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ最終戦で開催国カタール代表と対戦し、2-0の勝利。決勝トーナメント進出を決めた。

 オランダはエースFWメンフィス・デパイが今大会の初スタメン。負傷明けで少しずつプレータイムを伸ばすルイス・ファン・ハール監督の計画的な起用がこの日も見られた。引き分け以上で突破ができるものの、エクアドル代表と得失点差次第で1位通過が決まる可能性があるだけにターンオーバーと呼べるような起用はなくキックオフ。一方のカタールは史上初となる開催国の勝ち点0だけはなんとしても避けたい試合になった。

 試合は開始から全体的にオランダが制圧。カタールが攻撃に出る場面もあったが、ペナルティーエリア内まで侵入することはほとんどできなかった。そうしたなかで迎えた前半26分、左45度付近でのワンツーからFWコーディ・ガクポが中央へカットイン。最後はエリア内に入って右足シュートを決めた。ガクポは初戦からの3試合連続ゴールを奪い、1-0の先制に成功して前半を終えた。

 オランダは後半開始からわずか4分、右サイドからのクロスがファーサイドに流れたところでデパイがシュート。これはGKが身体に当てたが、こぼれ球にMFフレンキー・デ・ヨングが詰めて追加点。オランダが1位通過に向けても大きな追加点を奪った。

 ファン・ハール監督は後半21分に計画通りと見られるデパイ交代で決勝トーナメントへの備えを始めた。後半23分のゴールシーンがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でガクポのハンドとなり取り消されたものの、大勢に影響はなく2-0でオランダが勝利。2大会ぶりの出場となったオレンジ軍団で決勝トーナメントへの進出を決めた。

 成す術なく敗れたカタールはW杯の開催国としては史上2例目のグループリーグ敗退となったが、前例の南アフリカ代表は1勝1分1敗の勝ち点4で得失点差により敗退したもの。初出場が開催国枠だったうえに3連敗で勝ち点ゼロのカタールは、前代未聞の成績でW杯の歴史に汚名を残してしまった。(FOOTBALL ZONE編集部)