前評判通りの活躍を見せている
30日、FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うオランダ代表は、グループステージ最終節で開催国カタールと対戦。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるという重要な一戦で、PSVアイントホーフェンの23歳FWコーディ・ガクポが記録的なゴールを奪った。
今回のカタール戦で3戦連続となる先発出場を果たしたガクポ。初戦のセネガル戦では試合終盤にヘディングから待望の先制ゴールを奪い、続くエクアドル戦では試合開始早々に左足で強烈なシュートを叩き込むなど、得点源として機能した。
そんなガクポがカタールからゴールを奪ったのは26分。FWメンフィス・デパイ、MFデイヴィ・クラーセン、ガクポの3人がファイナルサードで華麗なパスワークを見せ、カタールDFの包囲網をかいくぐる。最後はガクポがカットイン気味のドリブルでエリア内へと侵入し、右足のシュートでゴール右隅を射抜いた。
これによりガクポは3試合連続でゴールを記録。ヘディング、左足でのゴールに続き、今度は右足でゴールを決めており、フィニッシュの多彩さも見せつけることになった。さらに、英『BBC』によれば、ワールドカップの舞台において、出場した最初の3試合全てでゴールを決めた選手はガクポがオランダ代表史上初だという。
このゴールで起点となった28歳のデパイは、2014年ブラジル大会でワールドカップ初出場を果たし、グループステージのオーストラリア戦、チリ戦でゴールを記録していた。MFポール・ポグバやDFラファエル・ヴァランと共に大会最優秀若手選手の最終候補にも選ばれ、その約1年後にはマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が成立。スターダムを駆け上がった。
元々ガクポには多くのビッグクラブが関心を寄せていたが、今大会での活躍により、自らの株をさらに上げたことは間違いないだろう。デパイ以上の大ブレイクとなる可能性もありそうだ。