日本代表MF守田英正(スポルティング/ポルトガル)が29日、メディア対応を実施した。
カタール入り後、左ふくらはぎの違和感で別メニュー調整が続いていた守田は、劇的逆転勝利を飾った23日のFIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節ドイツ代表戦は欠場した。初のワールドカップ出場となった27日のコスタリカ代表戦について、守田は「本当に何も思わないというか考えてはいなかったです」と、大舞台故の緊張感はなかったと主張。それでも、「ただ、自分が自分に期待していたパフォーマンスに対して、それ相応のプレーができなかった。それが本当に悔しかったです」と悔しさを露わにした。
コスタリカ代表戦はボールを保持しながらも最後までゴールネットを揺らせず。81分には“ワンチャンス”を決められ、0-1でタイムアップを迎えた。改めて試合を振り返った守田は「やっぱりシンプルなミスが目立ちました。ボールを持って落ち着かせることもできたんですけど、僕的には少し前でプレーしたかった。そのタイミングが悪くて前が詰まってしまったり、細かいミスにつながった」と語る。失点シーンでの守田は“死に体になった”と話していたが、疲労はあまり実感していなかったという。
「僕の中で走れていない感覚はなかったです。何を反省すべきかを考えると、あそこで死に体にならずに足を運ぶべきだったと思いますし、僕は周りがあまり見えていなかったので、まずボールにチャレンジする。相手にボールを渡さないような意図でやりました。でも、映像を見ると、そこまで相手のチャンスになるシーン、危ないシーンではなかったので、相手の前に立って遅らせることができればなんてことはなかった。それは僕個人の反省点かなと思います」
ここまで1勝1敗の日本代表は、決勝トーナメント進出のため、最終節のスペイン代表戦では引き分け以上が求められる。守田は「スペイン戦はよりボールに対して、ボール中心にプレーしたいなと思います」とコスタリカ戦からの改善点を口にすると、「もう、焦れないで我慢することだと思いますし、それは相手をリスペクトした上でそういう戦いを強いられると思うので」と話し、スペイン代表の中盤と対峙するイメージも明かしている。
「やっぱりはっきりしていて4-3-3で来ると思いますし、自信があるからこそ綺麗なパスがすごく多いのかなと思うので。そこはある意味、しっかり距離を保てばひっかけられるチャンスだと思っています。試合中に相手が想定を上回ってくることもあるとは思いますが、そうなった時もフリーズしないように準備をしたいです」
スペイン代表にボールを握られる展開が想定される中、守田は「相手が結構ボールを長く持っていると、自分たちが知らない間に間延びしてしまったり、取れるぐらいの距離だとどうしても捕まえに行きたくなってしまうところは正直ある。相手に持たれるからこそ、ラインの高さだけはしっかり共有すべき」と注意点を語る。「試合が始まるまでに僕たちはやるべきことを徹底しますし、『やろう』と決まったことに対して全員が肯定的な考えを持って表現するだけなので。それを実行するだけかなと思います」と意気込みを語った。