日本代表MF守田英正(スポルティング/ポルトガル)が6日、メディア対応を行なった。

 過去最高成績となるベスト8進出を目指し、今回のFIFAワールドカップカタール2022に臨んだ日本代表。ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と同居したグループEを勝ち点「6」の首位で通過し、世界に衝撃を与えたが、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではPK戦の末クロアチア代表に敗北。4度目の挑戦となった決勝トーナメントでまたしても”ベスト16の壁”を打ち破ることはできなかった。

 守田はクロアチア代表との一戦を振り返り「言い始めればキリがないくらい課題点はあると思います。前半にチャンスが多かった中で一つしか決めきれなかったというのもありますし、後半に低い位置からビルドアップしようとした時に何回か入り方が悪く、ピンチを招いてしまいました。その影響でセーフティーな戦い方、勝っているのに保守的な戦い方になってしまい、相手に勢いを与えるきっかけを作ってしまったと思っています」と反省点を口にした上で、「ミスを犯してでもボールを持つ時間を多くしたりとか、攻撃をデザインする力というものは本当にこれから必要だなと感じました」とコメントした。

 自身初のW杯を終えた守田は「直前で擦り合わせる作業が深くまでできなくて、『しっかり守って良い守備から良い攻撃』というフレーズが共有されて、それに対して選手たちが話し合いをする形でここまで来た感じはします」と今大会を振り返りつつ、「もちろん細かい部分までチームで詰めましたし、それがハマってベスト16まで来ましたが、今後の日本サッカーの向上や強豪国相手に戦うことを考えると、自分たちから主体的にサッカーをする、アジャストするだけでなく自分たちから行動を起こす必要があるとは思います」とコメント。続けて4年後のW杯に向けた日本代表の課題点について次のように語った。

「アジアでは今回僕たちがやったような戦い方をされる側だと思っていますし、大会を通して一貫して同じスタイルを貫くことはやはり難しいです。相手によって変化させなければならないですし、戦い方を選べる状況に持っていくことは必要だと思います。チームとしてプランを持ち、何個も選択肢がある中で、その時に何をチョイスするのかというところに持っていくべきかなと。一つのことを貫くことももちろん良いんですけど、その時々で一番ベストな戦い方を持っておくべきだと思いますし、そのための4年間であるべきだと思います」