「大会初先発のチャンスは大きくなっている」と報じる

 森保一監督率いる日本代表は現地時間11月27日、ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦でコスタリカ代表と対戦し、0-1で敗れた。MF三笘薫(ブライトン)は初戦のドイツ戦(2-1)に続いて途中出場となったが、所属するブライトンの地元紙は「大会初先発のチャンスは大きくなっている」と報じている。

 ドイツ戦で金星を挙げた日本は、コスタリカ戦でスタメン5人を入れ替えて臨み、序盤から主導権を握った。しかし前半を0-0で終えると、後半から攻撃的な選手を次々投入し、同17分から出場した三笘が左サイドで躍動する。

 ビッグチャンスとなったのが後半43分の場面だ。左サイドでボールを持った三笘は、小刻みなタッチでボールを運ぶと対峙した相手が足を出した瞬間にスピードアップ。一瞬にして相手を置き去りにし、そのままえぐるドリブルを見せ、マイナスのパスからMF鎌田大地(フランクフルト)のビッグチャンスを演出した。鎌田のシュートは相手GKケイラー・ナバスのセーブに阻まれゴールには至らず、試合はそのまま0-1で敗れている。

 ブライトンの地元紙「The Argus」のブライアン・オーウェン記者は「ブライトンの三笘薫が敗戦を喫する」と題した記事を寄稿。そのなかで「三笘薫のW杯の夢は未確定な状態」として、三笘の先発起用の可能性について指摘した。

「三笘は試合開始から1時間ほど経ってから、左ワイドで途中出場した。終盤に同点とする最大のチャンスを作り出したが、鎌田大地のシュートはブロックされ、混戦はケイラー・ナバスの手によって収められた。

 三笘は同じような形からアディショナルタイムにも危険なシーンを作った。ブライトンの男は日本にとって初のベスト8進出に向け、力になれる存在であることは明らかだ。スペイン戦では結果が必要となるなか、三笘はスーパーサブとして認識されているが、大会初先発のチャンスは大きくなっていると言っていいだろう」

 ここまでの2試合は途中出場で存在感を発揮している三笘だが、最も“違い”を作れる選手の先発起用を求める声も日に日に大きくなっている。スペイン戦では試合開始からキレのある突破を見せることになるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)