スペインも倒せば世界は日本に沸く
日本はFIFAワールドカップ・カタール大会グループステージ初戦でドイツを破り、世界での評価を高めた。次のコスタリカ戦で敗れており、その評価を下げたかもしれないが、3試合目のスペイン戦で勝利すれば再び称賛されることになる。
日本のW杯での結果はグループステージ敗退、ベスト16進出が交互に来ている。初出場したフランス大会から始まり、現在7大会連続でW杯に出場している。ちなみに前回のロシア大会では16強入りを果たしており、法則に乗っ取れば今回はグループステージ敗退となる。
英『The Athletic』はドイツを破るジャイアントキリングを起こした日本サッカーに注目している。同メディアはスペイン戦の結果について日本はまた何かやってくれるだろうと期待している様子。
日本の強さについて欧州でプレイする選手の多さを挙げている。26人中19人がヨーロッパを拠点としており、ドイツでプレイする選手(8人)はJリーガー(7人)よりも多い。Jリーグ組の長友佑都と酒井宏樹は海外での経験値が豊富であり、その強みは今大会でも発揮されている。
「向上心のある選手を獲得できる。技術も高く、日本の若い選手に「タッチを鍛えろ」といえば飽きずに本気で練習する」
元ウェストハムのアカデミー監督で、現在はJリーグに関わるテリー・ウェストリー氏は欧州のクラブから日本の選手について質問されることが多いようで、その際はこのように答えているという。実際に向上心が高い選手ばかりであり、冨安健洋や久保建英、三笘薫と評価を高める選手が増えてきた。
また日本人選手は安価であり、今後さらに注目が集まることだろう。ブライトンが三笘を川崎フロンターレから獲得した際に払った移籍金はわずか300万ユーロであり、かなり安い。すでに市場価値は600万ユーロと倍に設定されており、今後も伸びるはずだ。
初のW杯出場から24年が経ち、日本サッカーは大きな進歩を見せている。もちろんまだまだな点もあるが、世界にはドイツを倒せることを知らしめた。次はスペインであり、再びジャイアントキリングを起こすようなことがあれば、世界中が日本人選手の市場に釘付けになるはずだ。