日本代表が12月1日にカタールW杯グループリーグ第3戦で激突するのが、スペイン代表だ。
ルイス・エンリケ監督は前日の公式会見で、「ブラジル代表とベスト8で戦うのを避けるために2位通過を狙い、日本戦はメンバーを落とすのではないか」という噂を全面否定。第3戦まで勝ち抜け国が決まっていない混戦グループということもあり、「最後の15秒で脱落する可能性がある。推測に意味はない。私たちはグループ1位になりたい。ベスト16のライバルや準々決勝のブラジルのことは、まったく考えていない」と語った。
とはいえ、スタメンに関しては過去2戦から多少の入れ替えがありそうだ。まずアンカーの主将ブスケッツは、34歳と高齢で疲労が溜まっているうえドイツ戦でイエローカードをもらっているため累積警告も懸念。日本戦はベンチスタートになる見込みとなっている。
ブスケッツの控えは本来、今大会はここまでCBで起用されているロドリ。ただ、そのロドリは怪我を抱えており、そうなると代役はコケになりそうだ。
ロドリに代わってエメリック・ラポルトと組むCBは、パウ・トーレスかエリク・ガルシア。いずれも出番となれば今大会初出場だ。
また、カタールW杯でセンセーショナルを起こしているガビも、ロドリと同じく11月28~29日は別メニュー。無理はさせないはずで、ペドリと組むインサイドハーフはカルロス・ソレールかマルコス・ジョレンテだろう。
前線はここまでの2試合でいずれも先発が、フェラン・トーレス、マルコス・アセンシオ、ダニ・オルモの3トップ。ただ、アルバロ・モラタが2戦連続で途中出場からゴールと好調で、日本戦ではCFでスタメンか。左サイドはここまでフル稼働中のダニ・オルモに代わり、パブロ・サラビアが抜擢される可能性もある。
日本的な目線で言えば、久保建英とバルセロナ下部組織でコンビを組んでいたアンス・ファティも注目だ。ただ、ここまでの2試合はベンチを温めており、ルイス・エンリケ監督は会見で「彼はリストの最後に入った選手。フォワードは8人もおり、全員のスペースはない。でも、途中から入った選手が決定的になることはある」と語っており、日本戦も良くて途中出場だろう。
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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