現地時間11月30日にカタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(C組)第3戦が行なわれた。アルゼンチン対ポーランドの結果次第では、引き分け以上でグループステージ突破が決まるサウジアラビアと、勝利が必要なメキシコの一戦だ。

 ここまでの2戦を終え、いまだ無得点のメキシコが序盤から攻勢をかける。3分、スルーパスに抜け出したベガが決定機を迎えたが、GKアル・オワイスの好守に阻まれた。7分には、左サイドのガジャルドのクロスにマルティンが飛び込んだが、ゴールとはならなかった。

 一方、28年ぶりの決勝トーナメント進出を狙うサウジアラビアは14分、エリア手前中央の絶好の位置でFKのチャンスを得る。これをカンノが直接狙ったが、わずかにゴール左上に外れた。

 一進一退の攻防が続くなか、メキシコは41分にピネダがエリア内に侵入し、シュートまで持ち込んだが、相手DFに当たり枠を捉えられず。

 サウジアラビアもアディショナルタイムに、右からのクロスにアル・ハッサンがダイビングヘッドで狙ったが、ゴール左に外れた。前半はこのままスコアレスで終える。
 
 迎えた後半、47分に均衡が崩れる。メキシコは左CKのチャンスを得ると、モンテスがフリックしたボールにマルティンが飛び込み、待望の先制点を奪う。

 さらにその5分後、敵陣中央でFKを獲得する。このチャンスにチャベスが左足を一閃。豪快な一発がゴール右上に突き刺さった。

 72分にも同じような位置でFKを迎えたメキシコは、またしてもチャベスが今度は逆側を狙ったが、GKアル・オワイスのファインセーブに阻まれた。 

 攻め続けるメキシコは87分にも、スルーパスに抜け出したアントゥナがネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴールに。

 するとアディショナルタイム、サウジアラビアのアル・ドサリにゴールを決められ、1点を返される。

 試合はこのまま2-1で試合終了。メキシコは勝利したものの、得失点差でグループ2位のポーランドを上回れず、グループステージ敗退となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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