現地時間11月30日、カタール・ワールドカップのグループD第3戦で、フランス代表対チュニジア代表が行なわれた。
前回王者のフランスは、初戦のオーストラリア戦は4-1で完勝。続く第2戦のデンマーク戦も2-1で勝利を収め、今大会いち早くラウンド・オブ16進出を決めている。このチュニジア戦では、前節のスタメンからヴァランヌとチュアメニを除き、9人を入れ替えて臨んだ。
一方のチュニジアはここまで勝点1で、決勝トーナメント進出のためには勝利が必要な状況。7割が自国ファンで埋め尽くされるスタジアムで、先手を取りかけたのはチュニジアだった。7分、FKにガンドリが右足で合わせてネットを揺らすが、オフサイドでゴールは取り消される。
ただ、これで勢いに乗ったチュニジアが攻勢を強めるなか、フランスは守備に追われる時間帯が続く。カマヴィンガが配置された左サイドを度々突破されてゴール前まで攻め込まれるが、失点には至らず。両者ともに決め手を欠き、前半は0-0で終える。
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迎えた後半、58分にチュニジアFWハズリが自ら持ち込み、DFをかわしながら左足で流し込み、均衡を破った。これはチュニジアにとって今大会初得点となる。
追いかける立場になったフランスのデシャン監督は63分、エムバペ、ラビオ、サリバを投入。73分にもグリーズマンを送り込み、巻き返しを図る。
ボールは回るようになるものの、チュニジアの運動量は落ちず、敵の堅守に苦しんだフランス。活路を見いだせないまま時間が過ぎ、79分にはデンベレも投入したが、ゴールネットを揺らすことができない。
しかし、終盤は怒涛の攻勢を見せ、90+8分にグリーズマンがゴールネットを揺らす。
だが、これがVAR介入、オンフィールドレビューの結果、オフサイドでノーゴールに。結果、1-0でチュニジアが勝利を収めた。
敗れたフランスだが、得失点差でグループ首位を確定。一方今大会初勝利のチュニジアだが、1勝1分1敗の勝点4で3位となり、GS敗退が決定している。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部