現地時間11月30日、カタール・ワールドカップのグループD第3節で、オーストラリア代表対デンマーク代表が行なわれた。

 フランスがすでに突破を決めているD組で、この試合を前に豪州は勝点3の2位、デンマークは同1の3位。決勝トーナメント進出がかかる一戦で、立ち上がりは勝利が絶対に必要なデンマークがペースを掴む。

 11分、12分と立て続けに相手ゴールに迫り、好機を演出。ただ、いずれも相手守備陣の懸命なディフェンスに阻まれる。14分にはスコフ・オルセンが思い切り右足を振るが、シュートは枠を捉えない。

 劣勢の豪州は22分、素早いアタックで局面を前に進めると、マグリーが鋭いショット。これは相手GKの正面に飛び、ゴールは割れず。

 ポゼッションで優位に立つデンマークは、テンポ良くパスをつないで攻撃を組み立てていく。ただ、思うようにフィニッシュに持ち込めない。豪州も何度か敵陣エリアまで侵入するが決定機には至らず。前半はスコアレスで終える。
 
 迎えた後半もデンマークがボールを握る展開のなか、先手を取ったのは豪州。60分、カウンターで抜け出したレッキーが対峙する敵を巧みなステップで翻弄し、左足シュートを叩き込んだ。

 ビハインドを背負ったデンマークはさらに攻勢を強める。だが、豪州の堅実な守備をなかなかこじ開けられない。時間の経過とともに、焦りからか単純なミスも目立ち始める。

 結局、その後はスコアが動かず。1-0で勝利した豪州は、3戦を終えて2勝1敗。グループ2位の成績で、4大会ぶりの決勝トーナメント進出。ラウンド・オブ16に、アジア勢で一番乗りを果たした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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