左のムバッペ、右のデンベレは脅威
FIFAワールドカップ・カタール大会グループDを首位通過したフランス代表ではFWキリアン・ムバッペが話題を集めているが、逆の右サイドを務めるFWウスマン・デンベレの存在も忘れてはならない。
まだゴールこそ決めていないが、デンベレのドリブルも相変わらずキレキレだ。左のムバッペ、右のデンベレの突破力は対戦相手の脅威となっており、デンベレも以前よりムバッペに負けない才能の持ち主と言われてきた。
ただ、デンベレはとにかく怪我の多い選手だった。所属するバルセロナでも一時は放出が既定路線となっていたが、シャビ・エルナンデスが指揮官に就任してからは人が変わったようにコンディションが安定し、今季も主力としてワールドカップへ向けてパフォーマンスを上げてきた。
元よりフランス代表監督ディディエ・デシャンはデンベレの才能を評価しており、4年前のロシア大会、昨夏のEURO2020でもデンベレをメンバーに含めている。残念ながらEURO2020は怪我で途中離脱となるなど本領を発揮できない日々が続いていたが、今回のワールドカップは違う。デシャンもフィットしたムバッペとデンベレをワイドな位置で起用できることを喜んでいるはずだ。
仏『Telefoot』によると、デンベレは「監督はチームに危険をもたらすよう要求していて、僕はこの役割を果たそうとしている。守備の貢献も重要だ。特にこうした大会ではチームを助けることが重要だからね」とコメント。グループ最終戦はデンベレもターンオーバーでベンチスタートとなっていたが、先発した初戦のオーストラリア戦と第2節のデンマーク戦では期待に応えられていたのではないか。
決勝トーナメントでも得意のドリブルを見せてほしいところで、天才肌のムバッペとデンベレが揃うフランスはやはり優勝候補だ。