ムバッペが大活躍しているカタール大会

FIFAワールドカップ・カタール大会では、決勝トーナメント1回戦の戦いが繰り広げられており、ベスト8に進むチームが次々に決まっている。5日にポーランドを3-1で下したフランスもその中の1チームで、続く準々決勝ではイングランドと相まみえる。優勝候補同士の対戦ということで、レベルの高い試合になると予想されるが、フランスには改善すべき点もありそうだ。
 
グループステージは2勝1敗の勝ち点6で首位通過したフランス。初戦のオーストラリア戦を4-1、2戦目のデンマーク戦を2-1で終えており、この2試合で3ゴール1アシストを記録したFWキリアン・ムバッペが大きな輝きを放った。
 
決勝トーナメント進出がすでに決まっていたチュニジア戦では休養が与えられ、スタメンから外されたムバッペ。今回のポーランド戦では案の定スタメンに復帰し、2ゴール1アシストの活躍を披露。チームをベスト8に導き、今大会の得点数も5に伸ばした。
 
英『Daily Mail』によれば、パリ・サンジェルマンの指揮官時代にムバッペも指導していたマウリシオ・ポチェッティーノ氏が、ポーランド戦のフランスのパフォーマンスについて言及。ムバッペのことを称賛しつつ、チームの完成度も高めていくべきだと主張している。
 
「フランスはプロフェッショナルなパフォーマンスを見せたし、よくやった。ムバッペがチームにいるからね。今日、彼は素晴らしい仕事をした。彼はアメイジングな才能の持ち主だ」
 
「今は少し分析する時だと思う。フランスは多くのことを改善する必要がある。レベルやクオリティを高めなければならない。本当に優勝したいなら、チームとしてプレイする必要がある。今日の彼らは、難しい状況に置かれすぎていた」
 
FWカリム・ベンゼマやMFエンゴロ・カンテ、MFポール・ポグバといった主力選手を欠いている以上、攻撃面でムバッペ頼りになってしまうのは致し方ないところ。まずは彼が離脱しないことを祈るのみだが、チーム全体のパフォーマンスをさらに向上させることができれば鬼に金棒だろう。下手に手を加えすぎると逆効果となる恐れもあるが、細部には改善の余地があるのかもしれない。