ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが、2日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・グループH第3節ガーナ代表戦の前日会見に出席。12年前のハンド事件に言及した。1日にイギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。

 4大会連続のW杯出場となるスアレスは、2010年南アフリカ大会の準々決勝でもガーナ代表と対戦。1-1で迎えた延長後半アディショナルタイム、セットプレーの守備で自陣ゴールライン上に立っていたスアレスは、相手のシュートを手で阻止して一発退場となった。しかし、与えられたPKを蹴った元ガーナ代表FWアサモア・ギャンがクロスバーに当てると、最終的にPK戦までもつれた死闘を制してウルグアイ代表がベスト4に進出した。

 改めて“神の手”について問われたスアレスは、「僕はそのことについて謝らない。僕が謝罪するとしたら、対戦相手をケガさせてしまったときだけだ。僕はハンドでレッドカードを提示されている。PKを失敗したのは僕じゃないから、僕のせいではない」とコメント。「みんな後味の悪い思いをしたけど、僕としては次のステージに行きたいだけなんだ。リベンジであろうとなかろうと、同じ決意、同じ思いで勝ちに行く。僕は振り返らないし、過去にこだわりたくない」と、目の前の試合への意気込みを示した。

 グループHはすでにポルトガル代表が決勝トーナメント進出を決めており、残り一つの椅子を勝ち点「3」/得失点差「+1」の2位ガーナ代表、同「1」/「-1」の韓国代表、同「1」/「-2」のウルグアイ代表が争っている。敗れた方のグループステージ敗退が決まるガーナ代表vsウルグアイ代表で最後に笑うのは、果たしてどちらのチームなのだろうか。