日本は過去、1998年フランスW杯と2006年ドイツW杯でも対戦
日本代表は現地時間12月1日に、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ最終戦でスペイン代表に2-1で勝利。これでグループEを首位通過して決勝トーナメント1回戦ではクロアチア代表と戦うことになった。
日本は大会初戦で優勝候補でW杯を4回優勝のドイツを相手に2-1の逆転勝利。かと思えば第2戦でコスタリカ代表にわずかシュート2本のうち1本を決められて0-1で敗れた。勝利が必要な第3戦は、こちらも2010年南アフリカW杯を優勝した強豪スペインだったが、ドイツ戦と同じように前半のビハインドを後半の2得点で逆転し、2-1で勝利した。
その日本が決勝トーナメント1回戦で対戦するのはクロアチア。前回のロシアW杯で準優勝の結果を残し、日本とは1998年フランスW杯と2006年ドイツW杯でも対戦している相手だが、非常に極端な成績を残すチームとしても知られる。
旧ユーゴスラビアの国家クロアチアは、独立後の初出場となったフランスW杯では3位に躍進。FWダボル・スーケルは日本戦でもゴールを奪い、最終的に得点王も獲得した。世界にサプライズを見せつけたチームだった。
しかし、その後は2010年南アフリカW杯の欧州予選敗退以外はコンスタントに出場を続けながらも、すべてがグループリーグ敗退(2002年、06年、14年)と結果が出なかった。しかし、前回のロシアW杯ではスペインの名門レアル・マドリードの「10番」であるMFルカ・モドリッチが大会MVPを獲得する活躍も見せ、準優勝を勝ち取った。
つまりクロアチアは、W杯においては欧州予選かグループリーグで敗退するか、ベスト4以上まで勝ち上がるかのどちらかの成績しか残していない。世界トップクラスにまで上り詰めるか、早期敗退かという非常に極端な成績を残している。
今大会は初戦でモロッコ代表と引き分けたものの、第2戦でカナダ代表に4-1の勝利。第3戦はベルギー代表と引き分けてグループFを2位通過した。モドリッチら前回の準優勝を知る中心メンバーも健在で、テクニックにあふれる曲者揃いでありながらも、どこかムラッ気のあるクロアチア。その相手に勝利して、森保ジャパンは史上初のW杯ベスト8進出を果たすことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)