今のブラジルに合う理想のセンターフォワード
元祖怪物ロナウドのようにブラジルへワールドカップのタイトルをもたらす存在となるのだろうか。FIFAワールドカップ・カタール大会で衝撃のスタートを切ったのがFWリシャルリソンだ。
ブラジル代表にはアーセナルで活躍するガブリエウ・ジェズスもいるが、代表監督チッチはトッテナム所属のリシャルリソンをセンターフォワードで先発させている。ジェズスも優秀なアタッカーだが、リシャルリソンの方が今のチームに合っているとの評価なのだろう。
リシャルリソンもその期待に応え、初戦のセルビア戦で衝撃のバイシクルシュートを含む2ゴールを記録。背番号9を任されていることもあり、ロナウドに続く『R9』として注目を集めている。
リシャルリソンは184cmとサイズもあり、空中戦でも期待できる。守備面でもハードワークでき、周囲を活かす意識も高い。センターフォワードの中には自分こそ主役と考えるエゴイスティックな者もいるが、リシャルリソンはネイマール(現在は負傷離脱)やヴィニシウス・ジュニオールなど背後の選手を活かそうとの意識が見られる。ここもチッチに評価されている理由だろう。
さらにセレソンでは通算39試合で19ゴールとかなりのペースでネットを揺らしている。超のつくビッグクラブでプレイしているネイマールやヴィニシウスに比べると地味に映るかもしれないが、リシャルリソンはもっと評価されるべきセンターフォワードと言える。20年ぶりのワールドカップ制覇へ、リシャルリソンもセレソンのキーマンだ。