現地時間12月1日に行なわれたカタール・ワールドカップのグループE最終戦、日本対スペインは2-1で日本が逆転勝利を収めた。森保ジャパンは初戦でドイツを破り、続くコスタリカ戦は敗れたが、スペインからも大金星を手にして、決勝トーナメントに駒を進めた。

 スタンドで声援を送ったファンも大興奮。そして、この日も“ゴミ拾い”をやはりこなしたようだ。カナダ公共放送『CBCSports』の記者や、現地メディア『OsintTV』、観戦していた現地アナリスト、仏メディア『canadaNews』などが恒例となった風景に、改めて賛辞を贈っている。

 なかでも『OsintTV』は、日本人ファンがポリ袋を片手にゴミ拾いをする姿を動画で投稿し、「日本対スペイン戦の後、彼らはいつものようにスタジアムを掃除し始めた。そして、それに気づいた他の国のファンも一緒になってゴミを拾っていた」と伝えた。

 また、『canadaNews』は「日本のセンセーショナルなサポーターたちは、ピッチ上のパフォーマンスと同じように、ピッチ外でも上品なパフォーマンスを披露した」と称えている。
【動画】もはや恒例となった日本人サポーターの“ゴミ拾い”姿をチェック
「この夜は間違いなく日本のものだった。だが、彼らは仕事を忘れずに務め、あるファンは、相互尊重の証として、スタジアムの従業員と拳を合わせていた。彼らの行動には、多くの人々が敬意を表している。

 ある人は『カタールは日本のファンに大きなリスペクトを表わしたい』と述べ、他の人は『彼らは人類への奉仕を示しただけでなく、偉大な強さを示した。それだけでも予選通過に値する。真の勝者だ』と称えた」

 ほかにも、「日本のファンは凄い。お祝いをした後にスタジアムの清掃をする。ファンだけではなく、選手もだ。彼らから学ばないといけないし、尊敬に値する」「日本ファンはドイツがプレーしたスタジアムで、涙の詰まったゴミ袋を集めるべき」「スペインのファンこそ、日本に感謝するためにスタジアムを片付けるべきだ」といった声が上がっていたと伝えている。

 勝利の後も、敗北の後も、日本人サポーターの行動は、現地で注目を集め続けている。そして、間違いなく海外のファンにも影響を及ぼしているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部