開催中の「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。グループリーグの激戦も終わり、ここからいよいよ負けたら終わりの決勝トーナメントがスタートする。各国の代表は、国の威信をかけての戦いに身も心も削りながらプレーしているが、試合がない日には束の間のリラックスタイムも必要だ。グループDを2位で突破したオーストラリア代表だが、国際映像のカメラには、練習中に“新競技”に挑戦する選手たちの様子が見られた。
代表選手ともなれば、自国のトップリーグだけでなく、世界各国のビッグクラブで活躍するスタープレイヤーがずらりと揃っている。当然、ボールコントロールも抜群で、ネットを突き刺すような強烈なシュートが打てるかと思えば、受け取る選手に何のプレッシャーもない柔らかいパスも出せる。走る選手のスピード、方向に合わせて回転をかけて出すのも朝飯前だ。
そんな技術の持ち主が、コーナーフラッグを狙ってキックするとどうなるだろう。オーストラリア代表の選手たちは、ゴルフのニアピンコンテストの要領で、次々とフラッグに向かってキック。ボール1個分とまではいかないまでも、コロコロと優しく転がし近づける選手が続々と現れた。おそらく本気になって数を蹴ればフラッグを直撃したり“ベタピン”したりも可能だろう。
遊び心満点の練習は、試合の中でも想像力豊かなプレーにつながるもの。ゴール前に駆け込む選手の足元に、ピタリとつけるロングキックが出たら、この日のニアピンコンテストの成果かもしれない。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)