日本代表DF冨安健洋(アーセナル/イングランド)が、3日にメディア対応を行った。

 FIFAワールドカップカタール2022・グループEでスペイン代表、ドイツ代表、コスタリカ代表を抑えて堂々の首位通過。5日に行われる決勝トーナメント・ラウンド16では、前回ロシア大会で準優勝のクロアチア代表と対戦する。冨安はクロアチアについて、「僕が前回大会を見ていて、一番印象に残っている国の一つです。全選手がハードワークしていましたし、見ている人たちが応援したくなるような国の一つだと思いました」と抱いている印象を語り、「そういった国に対して、僕たちがどれだけできるかをピッチ上で表現できればいいかなと思います」と意気込みを示した。

 右サイドバックに入った場合は、相手FWイヴァン・ペリシッチ(トッテナム/イングランド)との対峙も予想される。アーセナルとトッテナムはともに北ロンドンを拠点とし、直接対決は世界屈指の盛り上がりを見せるライバル関係ということもあり、冨安は両利きのベテランウインガーとの対決に闘志を燃やしている。

「ペリシッチ選手はたぶんイタリアの時にやっていて(編注:2020年12月インテルvsボローニャで一度対戦)、良い選手だと感じました。そこはアーセナルですし、トッテナムということも含めて、絶対にやらせてはいけない相手だと思っているので、しっかり抑えたいと思います」

「(対トッテナムの選手への意識は)強いですね。それはサポーターの人たちもそうですし、アーセナルでプレーしていると勝手にそういう意識が芽生えてくるので。もちろんサポーターの方も『そこだけはやらせるな』と思っているでしょうし、しっかり抑えたいと思います」

 一喜一憂のグループステージを経て、初の2大会連続となる決勝トーナメント進出。冨安は「僕は大会前からできるクオリティを持っていると言っていましたし、思っていました。それは実際ドイツ、スペイン相手にピッチ上で見せることができました。僕たちの力をしっかり100パーセント出すことができれば、僕たちの目標は達成できると思っています」とベスト8以上への自信を示した。

「ドローが決まった時点で南米だったりとやるよりはヨーロッパとやる方が、やりやすいと思うと言っていたと思うんですけど。次もヨーロッパですし、しっかりサッカーをしてくるので、その分予想しやすいとまでは言わないですけど、南米の方がトリッキーというか、僕たちはコンパクトにサッカーをしたい中で、相性で見るとヨーロッパの方が南米やアフリカ勢よりはやりやすいのかなと思っています。それをしっかり結果として証明できればいいかなと思っています」