ベスト8進出を懸け、オーストラリアと対戦

 カタール・ワールドカップ(W杯)は12月3日にラウンド16を行い、FWリオネル・メッシを擁するアルゼンチン代表は、オーストラリア代表と対戦する。

 あのFWディエゴ・マラドーナを擁したアルゼンチンが、世界制覇を成し遂げた1986年メキシコ大会から36年。メッシという稀代のレフティーを擁して再び頂点を目指すアルゼンチンにとっては、ラウンド16は前回大会で優勝したフランス代表に3-4で敗れた鬼門だ。

 試合に先立ち、会場となったアフメド・ビン=アリー・スタジアムでは、両チームの先発メンバーが発表されると、スタンドの9割以上を埋め尽くすアルゼンチンのファンからは、怒号のような大歓声が上がった。

 メッシは、今大会のW杯に向けて「確実に今回が最後のW杯」と語っており、英雄マラドーナのように、母国を優勝に導けるラストチャンスになる。さらにこのオーストラリア戦は、17歳の時にバルセロナでプロデビューを果たしたメッシにとって、キャリア通算1000試合目となるメモリアルマッチになる。

 これまでアルゼンチン代表として168試合を戦い、93得点を挙げてきたメッシ。グループリーグでは3試合に出場して2得点1アシストと、好スタートを切っているが、この試合ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)