FWミッチェル・デューク(ファジアーノ岡山)らを擁するオーストラリア代表は3日、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)決勝トーナメント1回戦でアルゼンチン代表に1-2と敗北。ベスト16で大会を後にしたが、追加点を奪われたシーンにおけるGKマシュー・ライアン(FCコペンハーゲン)のプレーに批判が殺到。GKミッチェル・ランゲラック(名古屋グランパス)を招集しなかった点で、グラハム・アーノルド監督も非難を浴びている。

 オーストラリア代表はグループリーグでチュニジア代表やデンマーク代表に勝利。グループD2位でベスト16入りを果たしていた。ただアルゼンチン戦では35分にFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)に先制ゴールを献上。57分にはライアンがバックパスの処理にもたつくと、MFロドリゴ・デ・パウル(アトレティコ・マドリード)とFWフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)のプレスの餌食に。アルバレスがペナルティエリア内でボールを奪うと、そのまま無人のゴールマウスに流し込み、追加点を挙げた。

 オーストラリア代表は77分にオウンゴールで1点を返したが、同点に追いつけず1-2で試合終了。ライアンのミスが響いた格好となっただけに、ツイッター上ではオーストラリア代表サポーターから「ライアンにせいで負けた」、「あのミスを許さない」といった批判が噴出。

 くわえて「ランゲラックを呼ぶべきだった」、「アーノルド監督のメンバー選考は間違っていた」、「ライアンよりもランゲラックだったな」、「ランゲラック落選がすべて」と、ランゲラックをカタールW杯オーストラリア代表メンバー外としたアーノルド監督に対する怒りも沸き起こっている。

 また豪州メディア『7news』は「マシュー・ライアンのミスが、オーストラリア代表をワールドカップの舞台から排除した」と見出しをうち、アルゼンチン戦黒星を速報。アーノルド監督も試合後の会見で「メッシのゴールはクオリティが高かったが、最終的にはミスが我々を犠牲にした」と語っている。

 なおランゲラックは昨年5月に一度オーストラリア代表引退を表明したものの、アーノルド監督からの説得もあり今年9月に代表復帰。ただ9月22日と25日の国際親善試合・ニュージーランド戦でベンチ入りしものの出番はなく、カタールW杯出場は叶わなかった。