【試合展望】ポーランドはシュチェスニー、セネガルはクリバリの活躍が鍵か
カタール・ワールドカップ(W杯)は、決勝トーナメントが進行している。現地時間12月4日に登場するのは、前回大会のロシアW杯王者フランス代表と昨年の欧州選手権で準優勝のイングランド代表だ。フランスはグループリーグ最終戦でターンオーバー起用もチュニジア代表に不覚を取ったが、全体的には好調を維持している。また、イングランドはスペイン代表と並ぶグループリーグ最多9ゴールと攻撃力を発揮している。
■フランス(グループD・1位)×ポーランド(グループC・2位)
決勝トーナメント1回戦
キックオフ:現地時間12月4日18時(日本時間5日0時)
放送・配信:NHK、ABEMA
注目選手:ラファエル・ヴァラン(フランス)、ヴォイチェフ・シュチェスニー(ポーランド)
フランスはここまで、決して相手を侮るわけではないものの厳しい“テスト”と呼ばれるような試合は経験していない。欧州で最高峰のセンターフォワードを擁するポーランドが相手だけに、DFラファエル・ヴァランやDFジュール・クンデにとっては最初の正念場と言えるだろう。攻撃陣は初戦からFWキリアン・ムバッペ、FWオリビエ・ジルー、FWウスマン・デンベレの3トップが好調。ターンオーバー起用を挟んで良い状態で臨むことが期待される。
ポーランドはグループの最終戦でアルゼンチンに敗れるも、得失点差で辛くも突破した。その3試合では、GKヴォイチェフ・シュチェスニーが2度のPKストップを演じている。PK戦以外で3回のPKストップを記録すればW杯の新記録だけに、その大ピンチの場面が訪れることはチームにとって望ましくないが、注目したい。そして、悲願のW杯初ゴールを決めているレバンドフスキを中心にした攻撃陣が、少ないと見込まれるチャンスで1点を取れるかがポイントだろう。
■イングランド(グループB・1位)×セネガル(グループA・2位)
決勝トーナメント1回戦
キックオフ:現地時間12月4日22時(日本時間5日4時)
放送・配信:NHK、ABEMA
注目選手:ハリー・ケイン(イングランド)、カリドゥ・クリバリ(セネガル)
イングランドは2勝1分で危なげなく突破し、攻撃陣もFWマーカス・ラッシュフォードの3得点を筆頭に9ゴールを挙げている。しかし、そのなかにあって主将でエース、前回ロシアW杯の得点王であるFWハリー・ケインがノーゴールという意外な事態に。1966年の自国開催以来となるW杯制覇を成し遂げるためには、どこかでケインが爆発することが必要だろう。もちろん、FWブカヨ・サカやMFジュード・ベリンガムなど活躍が目立つ若手選手も注目したいチームだ。
セネガルはグループ最終戦でエクアドル代表との死闘を制して決勝トーナメントにコマを進めた。そのゲームで決勝点を挙げた主将のDFカリドゥ・クリバリは、現代サッカーで世界最高峰のセンターバックの一人として評価が高い。強力攻撃陣を迎え撃つ最終ラインを統率する姿が注目される。また、絶対的なエースのFWサディオ・マネが負傷欠場している攻撃陣では、FWイスマイラ・サールが試合毎に存在感を大きくしている。このゲームでも一発が期待されるアタッカーだ。(FOOTBALL ZONE編集部)