日本代表DF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)が、3日に行われたトレーニング終了後にメディア対応に応じた。

 グループステージでは全3試合にフル出場し、グループEの首位通過に貢献した板倉。しかし、前回大会準優勝のクロアチア代表と対戦する5日の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)はイエローカードの累積で出場停止となる。同選手は「次出られないですけど、チームを信じている」と信頼を口にしながら、「絶対行ける気しかしていないというかみんながやってくれると信じている。僕はサポートに回って試合をしっかり応援したいと思います」と語った。

 スペイン代表戦直後のロッカールームでは吉田麻也に「滉、泣くなよ早いぞ!」、「もう一個勝つんだよ!」と声をかけられた場面が話題となっている板倉だが、「あのとき麻也くん、俺が累積で次出られないということを知らなかったから(笑)」と裏話を明かした。

 続けて、「基本泣かないんですけどね。試合に負けても泣かないし、泣けないんですけど」と普段泣くことはないと語りつつ、「ただ今回はもちろん嬉しかったのもありますが、それよりも出られない悔しさが強かった。今まで日本はベスト8に行ったことがなくて、次の試合が勝負になってくるのでそこで出られない悔しさがありました」と心境を口にした。

 また、試合直後からそのような状態だったという板倉は「上を向きながら『泣くな、泣くな』と思っていたけど、最初一発目に(南野)拓実がバーって抱きついてきて、その瞬間涙が止まらなくなっちゃった」と振り返った一方で、「今はもう次の試合に向けて準備したいですし、ここにいるメンバーなら間違いなくやってくれると信じています」とチームへの信頼を語った。

 さらに、「本当にピッチに立っている選手だけじゃなくて、全員で戦っていることを常日頃感じる」と明かした板倉。「誰一人ネガティブになることなく、全員がポジティブにトレーニングをしている」とチームの状態の良さを口にしながら、「次、僕はピッチには立つことはできないですが、外からチームをサポートすることはできると思うし、そこはもう全力でサポートしたい。ベンチに入れないのは悔しいですけど、それでも気持ちはみんなと一緒だし、絶対に勝ち上がりたい思いで応援したいと思います」とサポートを誓った。