前田の先制ゴールでリードも、後半序盤に同点に追い付かれる

 カタール・ワールドカップ(W杯)に出場している日本代表は、12月5日の決勝トーナメント1回戦で前回大会準優勝のクロアチア代表と対戦した。前半を1-0で折り返した日本は、今大会初めてハーフタイムで選手交代を行わずに後半に臨んだが、後半10分には同点に追い付かれてしまった。

 今大会、日本の躍進の象徴となっているのが、森保一監督の采配だ。初戦のドイツ戦(2-1)では、DF長友佑都(FC東京)とMF久保建英(レアル・ソシエダ)に代えて、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)とMF堂安律(フライブルク)を投入。システムも4-2-3-1から3-4-2-1に変更して流れをつかんだ。

 その後の第2戦コスタリカ戦(0-1)、第3戦ドイツ戦(2-1)でも、森保監督はハーフタイムで選手交代を行い、後半に向けて修正を図った。それでも初めてリードして後半を迎えたクロアチア戦では、森保監督は動かずに試合をスタートさせる。

 後半の立ち上がりも、チャンスを作った日本だったが、MF鎌田大地(フランクフルト)のシュートが枠を外れて得点を挙げられない。すると次第にクロアチアはクロスを多用して、日本のゴールに迫る展開となっていく。そして後半10分、左サイドからクロスを入れられると、最後はFWイバン・ペリシッチにヘディングでゴールを決められて、試合を振り出しに戻されてしまった。

 後半の早い段階で追い付かれてしまった日本。初めてリードを追いつかれる展開となった。(FOOTBALL ZONE編集部)