現地時間12月5日、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、日本代表はクロアチア代表と対戦。120分を消化して1-1と勝敗がつかず、PK戦(1-3)の末に敗れた。

 この試合を見守っていたのが、カタールと同じ中東のアラブ首長国連邦(UAE)の日刊紙『Gulf News』だ。森保ジャパンについて「決勝トーナメントに進む過程で、過去の大会王者であるドイツ、スペインを倒したことで、彼らは今大会の主役のひとりに飛び出ていた」と綴っている。

「しかし、相手は2018年大会の決勝に進出し、主役となったクロアチアだった。何かを変えなければいけないこの試合で、勝ち進んだのはクロアチアだった。

 日本はこの試合でも見ているだけで楽しい。伊東純也がCKから遠藤航にクロスを送ったビッグチャンス。ハイプレスにカウンター。前田大然のゴールも素晴らしく盛り上がった。だが、相手は上手だった。ペリシッチに何の前触れもなくゴールを決められ、同点とされてしまう」
 
 その後も「堂安律が相手にとってのトラブルを作り続け、三笘薫が素晴らしい活躍を見せた」と称え、森保ジャパンの敗退を惜しみつつ、“歴史”が勝敗を分けたという見解を綴っている。

「それでも、延長戦で決着がつかず、PK戦に突入すると、歴史はクロアチアを支持した。彼らは2018年のデンマーク戦、ロシア戦をPK戦の末に勝ち抜いている。一方の日本は、パラグアイと対戦した2010年、PKで敗退した。

 日本のPKは南野拓実、三笘薫が外し、浅野拓磨は決めたが、吉田麻也が外し、後攻のクロアチアが決めて勝利を手にした。日本は、今大会で本当に素晴らしいプレーを見せていた。それでも、この舞台ではPKを外すという失敗によって、失意のどん底に突き落とされたのだ」

 クロアチアと日本の明暗を分けたという“歴史”の積み重ね。それは、時間を重ねていくことで埋められるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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