韓国戦の終盤に第3GKウェベルトンを起用、26人全員がピッチに
ブラジル代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で韓国代表を4-1で下し、8大会連続となる準々決勝進出を決めた。この試合でGKウェベルトンが出場したことで、今大会4試合目にして登録メンバー26人全員がピッチに立った。結果を残しつつ、すべての選手たちに出場機会をしっかりと与えたチッチ監督のマネジメントが絶賛されている。
ブラジルはセルビア代表、スイス代表、カメルーン代表と同居したG組を1位で通過。FWネイマールやDFダニーロ、FWガブリエウ・ジェズス、DFアレックス・テレスなど負傷者が相次いだこともあったが、グループリーグ3試合で登録メンバー26人のうち、第3GKの立ち位置だったウェベルトンを除く25人が起用されていた。
迎えた決勝トーナメント1回戦の韓国戦は前半だけで4点のリードを奪う一方的な展開に。するとチッチ監督は4-1で迎えた後半35分にGKアリソンに代えて、ウェベルトンを投入。残り10分間のゴールマウスを託した。
米スポーツ専門放送局「ESPN」のツイッターは「チッチはこのW杯で26選手全員にプレー機会を与えた。ファミリーだ」と指揮官の采配ぶりにスポットライトを当てた。ファンからも「偉大な監督」「こんなことをする監督はめったにいない」「これぞ一流だ」とチッチ監督を称賛する声が挙がった。
負傷者の多さもチーム力でカバーし、隙のない強さを見せるブラジル。準々決勝では日本代表をPK戦で下したクロアチア代表と激突する。(FOOTBALL ZONE編集部)