決勝トーナメント1回戦でクロアチア相手にPK戦の末に敗退

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間12月5日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表にPK戦の末に敗戦。目標としていた初のベスト8へ惜しくも手が届かなかった。

 中国で著名なサッカー記者の馬徳興(マー・デーシン)氏は、「日本はグループリーグで運を使い切ってしまった。ベスト8への階段は困難だが、それでもアジア勢にとっても誇らしい戦いをした日本を祝いたい。ただ、やはりもっといい監督がいればベスト8進出できた」と、称賛しつつも森保監督の手腕への物足りなさも口にした。

 中国版ツイッター「微博(Weibo)」でフォロワー1500万超を誇り、中国内外の媒体で解説者として活動してきた詹俊(ザン・ジュン)氏は日本代表の課題とともに、未来への期待を述べている。

「日本はドイツ戦、スペイン戦のような決死の覚悟と冒険精神がなかった。あるいはスタミナ面の問題かもしれない。PK戦で日本の技術、メンタル、経験ともに“延長戦の王”クロアチアに及ばなかった。ただ、日本のカタールの旅は大きな収穫を得た、彼らは“スペインのポゼッション”と“イタリアのカウンター”の2つの戦い方を臨機応変に活用し、優勝経験ある2か国を破った。W杯優勝という目標に向けた歩みを確固たるものにした。正しい道を歩む“藍武士(中国語でサムライブルー)”を祝いたい」

 また、中国国営報道「CCTV」などで長くキャスターを務めた黄健翔(ファン・ジェンシャン)氏は、「日本は先制点が決まる前からしばらくゴールを支配し、クロアチアを押し込んでいた。クロアチアがボールを奪い返せないから。日本の技術と意識はすでに世界トップレベルにある」と絶賛。一方、大手スポーツメディア「捜狐(Sohu)」では、「“ロストフの14秒“に続く日本代表のドキュメンタリーは”カタールの12ヤード“」との見出しで、「記録を突破することはできなかったが、日本にとって意義はあった。少なくともドイツとスペインを破った試合は、より多くの日本の少年にサッカーに夢を抱かせるだろう」とまとめた。

 またもW杯ベスト16で敗退してしまったとはいえ、多くの中国人ファンが日本代表の戦いに注目し、その強さを印象付けた大会だった。今後のさらなる躍進に日本人だけでなく海外のファンも注目している。(FOOTBALL ZONE編集部)