オランダの右サイドはダンフリースにかかっている

FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うオランダ代表は、4日に行われた決勝トーナメント1回戦の試合でアメリカ代表を撃破し、準々決勝進出を決めている。DFデンゼル・ダンフリースはこの試合で1ゴール2アシストの大活躍を見せたが、その背景には心理学者のサポートがあったようだ。
 
この試合のダンフリースは、序盤に右からのクロスでFWメンフィス・デパイのゴールを演出すると、前半アディショナルタイムにも同様のクロスからDFダレイ・ブリントのゴールをアシスト。試合終盤にはブリントの左からのクロスにボレーで合わせ、自らゴールを奪ってみせた。
 
英『Football Italia』によれば、ダンフリースは決勝トーナメント進出後にスポーツ心理学者と連絡をとっていたようで、それがアメリカ戦の活躍に繋がったと自覚しているようだ。
 
「僕の周りには、僕を助けてくれる良い人たちがいる。ここ数日、スポーツ心理学者のアンネミーケ・ジハールフェルトとZoomで連絡を取っているんだ」
 
「彼女のことはスパルタ(・ロッテルダム)時代から知っている。このことについて話すのは少しタブーかもしれない。サッカー選手であることは必ずしも簡単なことではないし、何かと大変なんだ」
 
「精神的に安定した状態であることは重要だ。正直なところかなりつらかった。それでも正常な状態に戻るためには、心の平穏を見つけなければならない。彼女はそれをサポートしてくれるから、感謝しているよ」
 
オランダの次の相手は、FWリオネル・メッシを擁する優勝候補アルゼンチンに決まっている。彼らにとっては、ここまでで最も難しい試合になると予想されるが、メンタル面のケアに成功しているダンフリースの活躍には期待が持てそうだ。