カタールW杯で未出場に終わった柴崎にスペイン紙が言及

 日本代表は12月5日、カタール・ワールドカップ(W杯)のラウンド16で、クロアチア代表と120分の死闘を1-1で終え、PK戦の末に1-3で敗れた。スペイン紙「AS」「W杯に1分も出場せずに敗れたガクがレガネスに復帰」と伝えている。

 スペイン2部レガネスに所属する柴崎はカタールW杯のメンバーに選出されたものの、4試合いずれも未出場に終わった。記事では「レガネスの選手がW杯最終メンバーの一角を占めるという偉業を達成した。これまで誰もいなかった」と記し、レガネスからW杯メンバーが生まれたことを称えている。

 その一方、「だがカタールでジョギングするのはまた別の問題だ。依然として壁がそり立っている。これまでレガネスの選手がW杯で“デビュー”したことはないのだ」と綴り、柴崎がプレーせずに終わった点に触れた。

 また日本のポジション争いについて「日本では中盤の競争率が高いため、森保監督はほかの選択肢を選ぶようになった」と言及。MF遠藤航(シュツットガルト)、MF守田英正(スポルティング)、MF田中碧(デュッセルドルフ)らをはじめ、MF鎌田大地(フランクフルト)もボランチ起用されるなど激戦区となり、柴崎はそのあおりを受ける形となった。

「今回のW杯で、ドイツ(2-1)、スペイン(2-1)に歴史的勝利を収めた日本の圧倒的なパフォーマンスを考えれば、監督の起用批判はほとんどないだろう」と続けた。

 カタールW杯を戦い終え、選手たちはそれぞれの所属クラブへ戻る。「日本代表が敗退したことで、柴崎岳は今週末の試合、アンドラ戦に向けたレガネスのメンバーとして復帰の可能性がある」と綴り、出場の可能性もあると報じていた。(FOOTBALL ZONE編集部)