日本代表GK川島永嗣(ストラスブール/フランス)が6日、メディア対応を行なった。

 過去最高成績となるベスト8進出を目標に据え、今回のFIFAワールドカップカタール2022に臨んだ日本代表。ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と同居したグループEを2勝1敗の勝ち点「6」で首位通過し世界に衝撃を与えたものの、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではPK戦の末にクロアチア代表に敗北。またしても”ベスト16の壁”を超えることはできなかった。

 自身4度目のW杯を終えた川島はベスト16での敗退について「気持ちの整理がつかないですね。やはり自分たちがまだやれるという気持ちはあったので、何が届かなかったかという気持ちの整理は付けるのが難しい大会だと思います」と前置きしつつ、「2010年のW杯から日本代表にいて、自分の人生をかけてやってきたし、それはこの4年間も一緒でした。自分がかけてきた分悔しかったですし、このチームで(ベスト16以上を)成し遂げられなかったことがすごく悔しいです」と悔しさを滲ませた。

 過去3大会では正GKとして日本のゴールマウスを守った川島。今大会は試合出場こそなかったものの、経験豊富なベテランとしてチームを鼓舞し、支え続けた。ベンチから見ていた今回の日本代表については「外から見ていてもこのチームは素晴らしかったですし、確実に勝てる力がありました」とコメント。その上で「W杯は素晴らしい大会でありながら、非常に儚い部分も大きくあると思います。大会中もドイツやスペインに勝って素晴らしい感情を味わえたり、コスタリカ戦で窮地に立たされたりもしました。素晴らしい経験の反面、厳しさもある大会だなと思います」と大会を振り返った。

 また、同選手は日本代表が示した”可能性”についても言及。「チームとしてどれだけ対戦相手や試合状況によって戦術を含めて高いレベルで遂行できるかという部分に関しては、今までにないぐらい徹底できるチームでした。選手個人にしてもここまで個性のあるチームはなかったですし、まだまだその意味では伸びていけるチームだと思います」とコメントしつつ、日本代表が着実に成長を遂げていると主張した。

「何かが足りなくてベスト16以上に行けていないということは理解していますが、今の日本代表だったら確実に上に行ける力があると思います。W杯は4年に一度で証明するための時間は一瞬しかないですけど、上を目指せる力はありますし、自信にして良いと思います」