史上初となるワールドカップ5大会連続ゴールを決めたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。
関係が決裂していた彼はマンチェスター・ユナイテッドを電撃退団しており、現在は無所属となっている。また、ここにきて代表での立場も危うくなりつつある。
韓国戦で途中交代に不満げな様子を見せると、フェルナンド・サントス監督は「気に食わない」と断罪。指揮官は解決済みと述べたが、ロナウドはスイス戦でまさかのベンチスタートになった(監督は戦術的な理由と説明)。
ポルトガル紙『A Bola』が「ロナウドに代表での地位を与え続けるべきか」というオンライン投票を行ったところ、実に70%がノーと答える結果になっている。
そうしたなか、『BBC』は、「ロナウドは誰からも望まれないスーパースターの座に成り下がった」という記事を配信した。
「37歳のロナウドはその強烈なプライドとエゴによって、痛々しい時期を過ごしている。
まずはクラブへの公然批判でユナイテッドのキャリアが潰え、いまや代表でもこれまででは考えられなかったスタメン落ちを味わうはめに。
これはフェルナンド・サントス監督の勇敢なる英断であり、8年間の代表指揮のなかで最大のチェンジだ。
W杯敗退となれば、責任を問われる立場だった指揮官は、ロナウドという圧倒的な存在にフォーカスせず。
(ロナウドを外した)今日のポルトガルはより活力があり、流動的で脅威的なチームだった。
これまでは目立たなかったジョアン・フェリックスも他の選手たちと同じように解放されたように見えた。
それでもロナウドは今大会で決定的な貢献をするかもしれないし、新しいクラブを惹きつけようとしている。
とはいえ、彼がモロッコとの準々決勝進出で先発する姿を想像するのは難しい。
ユナイテッドでは上層部に対する歯に衣着せぬ辛辣な発言のせいで追い出されることになったロナウド。
今度はアンタッチャブルだと思われていたポルトガル代表でも疎外されることになってしまった。
古いことわざにもあるように、かつてのロナウドは未来だった。
だが、彼はますます過去の人になっており、未来は台頭する若手たちのものになっている。
クラブと代表で堕ちたアイドルになった彼はこれからどうなるのか。モロッコ戦でもベンチ入りするのがせいぜいだろう」
もはやロナウドは没落したアイドルだと斬り捨てている。
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スイス戦でハットトリックを達成した21歳FWゴンサロ・ラモスは、ロナウドはチームメイトたちを常にサポートしようとしてくれているとは話しているものの、もはや代表での立場は揺らぎつつあるようだ。
サントス監督がモロッコ戦でどんな起用法を見せるのか注目される。